ニュージーランドのマヌカハニー事情(2018)

ニュージーランドのマヌカハニーの状況も毎年変化しています。

2018年の大きな変化はUMF10以下のマヌカハニー(スタンダードマヌカハニー、UMF5+など)は、 85%以上マヌカハニーを含んでいないとマヌカハニーと表示できなくなり、今後はマルチフローラウイズマヌカと表示しないと輸出できなくなりました。

ニュージーランドでこの法律が施行されたのは、今年の2月6日です。

この法律が施行される前にニュージーランドより出荷されたマヌカハニーは、UMF10以下でもマヌカハニーと表示できます。 また当然85%以上マヌカハニーを含んでいるUMF10以下のスタンダードマヌカハニーもマヌカハニーと表示できます。

なぜこんなことになったのかというと、ニュージーランドで採れるマヌカハニーの量より、世界各国で販売されているマヌカハニーの量の方が多いという変な状態になっているからです。

この仕事を始めた10年前頃にはこのような事はなかったのですが、マヌカハニーの世界的な認知度が高くなり、ニュージーランドでもマヌカハニーのメーカーがどんどん増えてきました。

マヌカハニーは世界的にも利益を生むハチミツですので、マヌカハニー以外のハチミツが混ざったマヌカハニーをスタンダードマヌカとして輸出する一部メーカーが出てきたのです。

数年前からニュージーランドでは規制をする話しはでていたのですが、やっと法律で決まったようです。

これで粗悪なマヌカハニーがなくなり、消費者にとってはよい方向に進むと思われます。 ただ今後マヌカハニーの量が当然少なくなってくるので、価格がどうなるのか?こちらは心配です。

訂正いたします。

今年の2月6日に法律で決まったと書いたのですが、業界団体との調整がうまくいかず、結局従来通りの表示となりました。

ニュージーランドではこの話しは数年前からずっーと出ているのですが、ニュージーランドにとってはマヌカハニーは貴重な輸出産業の一つですから、規制をするのは難しいということだと思います。

ただ表示の変更をする一部メーカーもあるようです。

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